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渡邉真子はなぜ『告白―25年目の秘密―』を手がけたのか|脚本家としての経歴を分析

2026年7月11日スタートの日本テレビ「土曜ドラマ」枠『告白-25年目の秘密-』は、SixTONES・松村北斗にとって地上波連続ドラマ初の単独主演作となるラブサスペンスです。原作を持たない完全オリジナル脚本というのが本作の大きな特徴で、その脚本を担当しているのが渡邉真子。25年間、ひとりの女性を想い続けてきた男の「純愛」と「執着」の境界線、そして25年前に起きた事件の真相を絡めていく構成を、ゼロから設計している脚本家です。

渡邉真子は2014年のデビュー以来、『せいせいするほど、愛してる』『モンローが死んだ日』『こっち向いてよ向井くん』『先生さようなら』『恋は闇』など、TBS・NHK・日本テレビで恋愛ものからヒューマンドラマまで幅広いジャンルの脚本を手がけてきました。映画では『凜-りん-』、そして小松菜奈・坂口健太郎主演で話題になった『余命10年』の共同脚本にも名を連ねています。俳優ほど表舞台に出る機会は多くありませんが、原作なしの完全オリジナル作品を任されるという事実そのものが、脚本家としての信頼の厚さを物語っています。

このページでは、渡邉真子 経歴と脚本担当作品を時系列で整理し、フリーランス記者からの転身、脚本家デビューまでの道のり、そして『告白-25年目の秘密-』にどうつながっているのかを解説します。『告白-25年目の秘密-』の全キャスト・相関図・キャスティング考察は、以下の記事にまとめています。

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目次

渡邉真子とは?プロフィールと脚本家デビューまで

渡邉真子(わたなべ まこ)は、1986年12月19日生まれ、東京都出身の脚本家。明治学院大学法学部卒業。所属事務所はU.F.O. カンパニーです。ドラマ脚本家としてのプロフィールは、公式サイトであるU.F.O. カンパニー公式クリエイターページで確認できます。俳優と異なり脚本家は身長・血液型といった個人情報が公表されないケースが多く、渡邉真子についても公表されているプロフィール項目は生年月日・出身地・学歴・所属事務所にとどまります。

フリーランス雑誌記者からシナリオセンターへ

渡邉真子は明治学院大学法学部を卒業したのち、まずフリーランスの雑誌記者として活動していました。その後、脚本家養成スクール「シナリオセンター」で脚本執筆を学び始めます。記者として文章を書く仕事に携わったのち、あらためて脚本という形式を一から学び直したという経歴は、俳優からの転身や在学中からの脚本家志望とは異なる、社会人経験を経てからの脚本家転向というキャリアパスを歩んできたことを示しています。

2014年の転機——TBS連ドラ・シナリオ大賞受賞と脚本家デビュー

渡邉真子にとっての最初の大きな転機は2014年です。この年、第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞で大賞を受賞し、同年、TBSのスペシャルドラマ「このミステリーがすごい!ベストセラー作家からの挑戦状」の一篇『残されたセンリツ』で脚本家デビューを果たしました。脚本コンクールでの受賞をきっかけに、キー局の連続ドラマ大賞を通じて脚本家としての一歩を踏み出した点は、渡邉真子のキャリアの出発点として押さえておきたいポイントです。

TBS・NHK・日本テレビへ——ジャンルを広げた10年間

デビューから2026年までの間、渡邉真子は放送局を横断する形でキャリアを重ねてきました。2016年にはTBSで恋愛ドラマ『せいせいするほど、愛してる』、2019年と2020年にはNHKで『モンローが死んだ日』『一億円のさようなら』、そして2022年以降は日本テレビで『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』『こっち向いてよ向井くん』『先生さようなら』『恋は闇』と、コンスタントに連続ドラマの脚本を担当。2026年には、日本テレビの『告白-25年目の秘密-』に加えて、NHKの『対決』にも脚本家として名を連ねる予定であることが番組情報サイトに掲載されています。恋愛サスペンス・お仕事コメディ・ヒューマンドラマと、ジャンルを固定せずに幅広いテイストの作品を手がけてきたことが見て取れます。

渡邉真子 脚本担当作品リスト【テレビドラマ・映画】

渡邉真子が単独または共同で脚本を担当した主な作品を、テレビドラマ・映画に分けて時系列で整理します。役名や詳細な担当範囲まで一次情報源で確認できなかった項目は「—」としています。

テレビドラマ担当作(2014〜2026)

作品名 放送局 担当・話題ポイント
2014 『残されたセンリツ』(「このミステリーがすごい!ベストセラー作家からの挑戦状」内の一篇) TBS 脚本家デビュー作
2016 『せいせいするほど、愛してる』 TBS 恋愛ドラマ
2019 『モンローが死んだ日』 NHK
2020 『一億円のさようなら』 NHK 白石一文原作。松村北斗が若き日の主人公を演じる
2022 『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』 日本テレビ お仕事コメディ
2023 『こっち向いてよ向井くん』 日本テレビ
2024 『先生さようなら』 日本テレビ
2025 『恋は闇』 日本テレビ 恋愛サスペンス
2026 『対決』 NHK BS/BSP4K 月村了衛原作。松本若菜×鈴木保奈美主演。全5話、4月5日〜5月3日放送
2026 『告白-25年目の秘密-』 日本テレビ 松村北斗単独初主演。完全オリジナル脚本

映画担当作

作品名 担当・話題ポイント
2018〜2019 『凜-りん-』 又吉直樹の原作・脚本監修による青春ミステリー。佐野勇斗×本郷奏多W主演
2022 『余命10年』 岡田惠和との共同脚本。小坂流加の同名小説が原作。小松菜奈×坂口健太郎W主演

※放送局・公開年は番組情報サイト・映画データベースを参照しています。担当範囲の詳細(単独脚本か共同脚本かなど)が一次情報源で確認できなかった作品については、判明している範囲のみ記載しています。

恋愛ものとお仕事もの、2つの軸を行き来するキャリア

渡邉真子の担当作を並べると、『せいせいするほど、愛してる』『恋は闇』のような恋愛(サスペンス)ものと、『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』のようなお仕事コメディという、2つの軸を行き来してきたことが見えてきます。『告白-25年目の秘密-』は、25年間の片想いという恋愛の軸と、25年前の事件という謎解きの軸を同時に走らせる構成になっており、これまで恋愛ものとサスペンス・謎解き要素の両方を手がけてきた渡邉真子のキャリアが重なり合う形の起用だと捉えることができます。映画では、又吉直樹原作の青春ミステリー『凜-りん-』、そして岡田惠和との共同脚本による難病もののラブストーリー『余命10年』と、テレビドラマとは異なるトーンの作品にも携わっており、ジャンルを固定しない書き手であることがうかがえます。

松村北斗との6年越しの再タッグ——きっかけは『一億円のさようなら』

『告白-25年目の秘密-』での起用は、渡邉真子と松村北斗にとって実は初めての顔合わせではありません。松村北斗は出演決定にあたり、「すてきなご縁に感謝しております。6年前に脚本の渡邉さんが書かれた作品に出演し、いつかまたご一緒したいと思っていたのでとても楽しみです」とコメントしています(TVガイドWebより)。ここで言う「6年前」の作品とは、白石一文原作で2020年にNHK BSプレミアムで放送された『一億円のさようなら』のこと。松村北斗は上川隆也が演じる主人公の若き日(28〜35歳時)を演じており、渡邉真子の脚本作品への出演はこのときが最初でした。

企画・プロデュースを務める青木泰憲は、渡邉真子について「脚本家の渡邉さんと何度も打ち合わせを重ねてシナリオを作ってきた」と語っており、原作を持たない完全オリジナル作品だからこそ、脚本家とプロデューサーが密に打ち合わせを重ねながら物語を作り上げていったことがうかがえます。俳優とスタッフの双方から名前を挙げてコメントされる場面は脚本家としては多くありませんが、6年前の縁が地上波連続ドラマ単独初主演という節目の作品につながった点は、渡邉真子という脚本家に対する現場からの信頼の厚さを示すエピソードだと言えます。

渡邉真子の”仕事への向き合い方”——インタビューで語られること

渡邉真子は、脚本家養成スクール「シナリオセンター」の卒業生インタビュー企画に登場しており、自身の執筆スタイルについて発言しています。プロットを固めてから執筆に入るのではなく、「プロットをいったん忘れる」ことで「勢いのある初稿になれるのではないか」という独自のアプローチを語っており、構成を緻密に組み立てるタイプというよりは、初稿の勢いを大事にしながら書き進めるタイプの脚本家であることがうかがえます(シナリオ・センターのインタビューより)。

また、脚本家を目指す後進に向けては「チャンスは誰にでも平等に訪れる。大切なのは準備不足でチャンスを棒に振らないこと」というメッセージを残しています。フリーランス記者からシナリオセンターでの学び直しを経て、TBS連ドラ・シナリオ大賞という公募の場でチャンスをつかみ、脚本家デビューに至った渡邉真子自身の歩みとも重なる言葉だと言えます。

渡邉真子に関するよくある質問

渡邉真子のプロフィールは?

1986年12月19日生まれ、東京都出身の脚本家。明治学院大学法学部卒業。所属事務所はU.F.O. カンパニーです。

渡邉真子の脚本家デビュー作は?

2014年放送のTBSスペシャルドラマ「このミステリーがすごい!ベストセラー作家からの挑戦状」の一篇『残されたセンリツ』です。同年、第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞で大賞を受賞しています。

渡邉真子はどんな経歴で脚本家になった?

明治学院大学法学部卒業後、フリーランスの雑誌記者として活動。その後シナリオセンターで脚本執筆を学び、2014年のTBS連ドラ・シナリオ大賞受賞をきっかけに脚本家デビューを果たしました。

渡邉真子の代表作は?

テレビドラマでは『せいせいするほど、愛してる』『モンローが死んだ日』『こっち向いてよ向井くん』『先生さようなら』『恋は闇』など、映画では『凜-りん-』『余命10年』(共同脚本)などを手がけています。

『告白-25年目の秘密-』の脚本の特徴は?

原作を持たない完全オリジナル脚本です。25年間ひとりの女性を想い続けてきた男の「純愛」と「執着」の境界線、そして25年前の事件の真相という2つの軸を同時に描いています。

渡邉真子は他にどんな作品を手がけている?

2026年には『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ)に加えて、月村了衛原作のNHK『対決』(松本若菜×鈴木保奈美主演、全5話、2026年4月5日〜5月3日放送)にも脚本家として名を連ねています。

渡邉真子と松村北斗は初めての顔合わせ?

いいえ。2020年放送のNHK『一億円のさようなら』(白石一文原作)で、松村北斗が渡邉真子の脚本作品に出演済みです。松村北斗は『告白-25年目の秘密-』の出演コメントで「6年前に脚本の渡邉さんが書かれた作品に出演し、いつかまたご一緒したいと思っていた」と振り返っています。

記事の要点まとめ

  • 渡邉真子は1986年生まれ・東京都出身・U.F.O. カンパニー所属の脚本家。明治学院大学法学部卒業後、フリーランス記者を経てシナリオセンターで脚本を学ぶ
  • 2014年、第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞で大賞受賞。同年『残されたセンリツ』(TBS)で脚本家デビュー
  • TBS・NHK・日本テレビを横断し、『せいせいするほど、愛してる』『モンローが死んだ日』『こっち向いてよ向井くん』『先生さようなら』『恋は闇』などの脚本を担当
  • 映画では『凜-りん-』、岡田惠和との共同脚本『余命10年』にも参加
  • 2026年7月、日本テレビ『告白-25年目の秘密-』で完全オリジナル脚本を担当。松村北斗の地上波連続ドラマ単独初主演作を手がける
  • 松村北斗とは2020年NHK『一億円のさようなら』以来6年ぶりのタッグ。2026年にはNHK『対決』の脚本も担当
  • 執筆スタイルは「プロットをいったん忘れる」ことで初稿の勢いを重視するタイプ

『告白-25年目の秘密-』は2026年7月11日から日本テレビ系「土曜ドラマ」枠で放送予定です。原作を持たない完全オリジナル脚本を、渡邉真子がどう着地させるのか。25年間の片想いというラブストーリーの軸と、25年前の事件というサスペンスの軸をどう絡めていくのか、放送開始後もあわせて注目していきたいところです。

※本記事は2026年7月時点の公開情報をもとに作成しました。出演・放送情報は変更される場合があります。

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この記事を書いた人

ドラマ・映画のキャスティング考察を専門にする編集者。俳優のキャリア軌跡・過去作との連続性・脚本家や演出家の作風・事務所動向を組み合わせて「なぜこの俳優がこの役なのか」を読み解いている。

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