丸谷才一が1966年に発表した小説『笹まくら』が、2026年8月8日(土)21:00からNHK BS・NHK BSP4Kで初めて映像化されます。主演は森山未來。太平洋戦争下に徴兵忌避という反逆行為に踏み切った青年が、20年後の高度経済成長期に再び”同調圧力”と向き合う姿を描く物語で、脚本は気鋭の劇作家・秋之桜子、演出は映画『バカ塗りの娘』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した鶴岡慧子が手がけます。※本記事は制作発表時点の情報です。追加キャスト発表・放送に合わせて更新します。
笹まくら の作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | 丸谷才一『笹まくら』(1966年発表) |
| 放送局・時間 | NHK BS/NHK BSP4K 21:00〜22:29 |
| 放送開始 | 2026年8月8日(土) |
| 脚本 | 秋之桜子 |
| 演出 | 鶴岡慧子 |
| プロデューサー | 藤村恵子(テレビマンユニオン) |
| 制作統括 | 田中直人(テレビマンユニオン)、樋口俊一(NHK) |
笹まくら の全キャストと放送情報
本作は丸谷才一の代表作『笹まくら』の初めての映像化作品です。2026年8月8日(土)21:00からNHK BS・NHK BSP4Kで放送されることが発表され、主演の森山未來をはじめ10人のキャストが公式発表されています。制作発表段階のため、以下は現時点で確定しているキャストのみを掲載し、未発表の役どころについては断定を避けています。
| 役名 | 俳優名 | 役どころ |
|---|---|---|
| 浜田庄吉(主演) | 森山未來 | 徴兵忌避という反逆行為に踏み切った主人公。20年後に再び同調圧力と向き合う |
| 陽子 | 川栄李奈 | 浜田庄吉の妻 |
| 若き日の浜田庄吉 | 青木柚 | 戦時中、徴兵忌避に踏み切る青年時代の浜田を演じる |
| 結城阿貴子 | 堀田真由 | 戦時中の逃避行を献身的に支えた恋人 |
| 西正雉 | 駿河太郎 | 浜田の宿敵 |
| 桑野稔 | 瀬戸康史 | 仏文学助教授 |
| 堺誠一郎 | 松尾諭 | 戦後に大企業の社長となる人物 |
| 結城りゑ | 鈴木砂羽 | 質屋を営む、阿貴子の身内にあたる人物 |
| 稲葉文吉 | 酒向芳 | 旅の香具師 |
| 堀川辰五郎 | 石橋凌 | 浜田の恩人 |
※2026年7月時点の公式発表ベース。役の続柄など公式に明記のない部分は本文中で断定を避けています。
浜田庄吉と陽子――20年越しの夫婦を軸にした相関図
本作の相関図の軸になるのは、現在の浜田庄吉(森山未來)・陽子(川栄李奈)の夫婦関係と、青木柚が演じる「戦時中の若き浜田」の姿です。同じ主人公を2人の俳優が時代を分けて演じる二重構造が、本作の相関図における最大の特徴といえます。戦時中パートでは、堀田真由演じる恋人・結城阿貴子が浜田の逃避行を支える一方、駿河太郎演じる宿敵・西正雉が浜田を追い詰める存在として対置されます。戦後パートでは、瀬戸康史演じる仏文学助教授・桑野稔や、松尾諭演じる実業家・堺誠一郎らが、浜田の”今”を取り巻く人間関係を形づくります。さらに鈴木砂羽・酒向芳・石橋凌という重厚な脇を固める俳優陣が、戦中と戦後をつなぐ市井の人々として物語に厚みを持たせる座組です。
森山未來(浜田庄吉役)
浜田庄吉を演じる森山未來は、俳優・ダンサーとして舞台からドラマ、映画まで幅広く活躍してきました。NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の主演や、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」など、NHK作品への出演実績も厚く、身体表現を活かした緩急のある芝居を得意とする俳優です。本作では、冒頭の「国家というものの目的は、戦争以外にない」という台詞について、「長い戦後、あるいは戦前かもしれない2026年の夏にどのように響くのか」と現代への批評性を意識した解釈を示しており、徴兵忌避者という難しい役どころに正面から向き合う姿勢がうかがえます。
川栄李奈(陽子役)
陽子を演じる川栄李奈は、アイドルグループ出身から女優へと活動の幅を広げ、Netflix「家政夫のミタゾノ」シリーズなどドラマ・映画で確かな演技力を積み重ねてきた俳優です。コミカルな役からシリアスな役まで振れ幅の大きい芝居ができる点が持ち味で、本作では主人公・浜田庄吉を長年支え続けてきた妻という、静かな強さが求められる役どころを任されています。
青木柚(戦時中の浜田庄吉役)
戦時中の若き浜田庄吉を演じる青木柚は、映画「愛に乱暴」「秒速5センチメートル」実写版などで注目されてきた若手俳優です。同世代の中でも繊細な心理描写を得意とし、近年は映画・ドラマともに主演級の起用が続いています。本作では森山未來が演じる”現在の浜田”の若き日を演じるという難役に挑み、同一人物を2つの時代・2人の俳優で描く構成の要となる配役です。
堀田真由(結城阿貴子役)
結城阿貴子を演じる堀田真由は、NHK連続テレビ小説「わろてんか」で注目され、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」やNHK「大奥」、フジテレビ「風間公親-教場0-」など話題作への出演を重ねてきた俳優です。2023年公開の映画「バカ塗りの娘」で主演を務めた際の監督が、本作の演出を手がける鶴岡慧子であり、今回は同監督との再タッグとなります。堀田自身も鶴岡監督との再びのタッグを「非常に嬉しい」とコメントしており、信頼関係のある座組であることがうかがえます。
駿河太郎(西正雉役)
西正雉を演じる駿河太郎は、舞台や映画、ドラマで幅広く活躍する俳優です。2026年は日本テレビ系連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」(池井戸潤原作)やフジテレビ「スピナーベイト」など話題作への出演が続いており、本作でも浜田庄吉の宿敵という重要な対立軸を担います。
瀬戸康史(桑野稔役)
桑野稔を演じる瀬戸康史は、テレビ朝日「再会〜Silent Truth〜」など近年もドラマ出演が続く実力派俳優です。知的な役どころを自然な芝居で見せる俳優として評価が高く、本作では仏文学助教授という浜田の”今”を取り巻く知識人の役どころを演じます。
松尾諭(堺誠一郎役)
堺誠一郎を演じる松尾諭は、大河ドラマ「天地人」やNHK連続テレビ小説「てっぱん」「ひよっこ」、映画「シン・ゴジラ」など、幅広い作品で確かな存在感を発揮してきたベテラン俳優です。本作では戦後に大企業の社長となった人物という、浜田の”今”の社会的立場を映す役どころを演じます。
鈴木砂羽(結城りゑ役)
結城りゑを演じる鈴木砂羽は、映画デビュー作でブルーリボン賞新人賞を受賞するなど早くから実力を評価されてきた俳優で、「相棒」シリーズやNHK連続テレビ小説「あぐり」「だんだん」「まれ」など出演作多数のベテランです。本作では質屋を営む結城家ゆかりの人物として、物語に生活感のある厚みを与える役どころを演じます。
酒向芳(稲葉文吉役)
稲葉文吉を演じる酒向芳は、舞台出身の実力派俳優で、映画「検察側の罪人」での怪演などで知られます。堀田真由と同じく映画「バカ塗りの娘」に出演しており、本作は鶴岡慧子監督作への連続参加となります。本作では旅の香具師という、市井の人々の側から物語を彩る役どころを演じます。
石橋凌(堀川辰五郎役)
堀川辰五郎を演じる石橋凌は、ロックバンドA.R.B.のボーカルとしても知られ、俳優としてはNHK大河ドラマ「龍馬伝」「麒麟がくる」など重厚な役どころで存在感を示してきたベテランです。本作では浜田庄吉の恩人という、物語の背骨を支える役どころを演じます。
キャスティング考察――なぜこの座組になったのか
本作のキャスティングでまず目を引くのは、主人公・浜田庄吉を森山未來と青木柚という2人の俳優で時代を分けて演じさせる構成です。同一人物を複数の俳優が演じるドラマは珍しくありませんが、本作の場合は「戦時中に徴兵忌避に踏み切った青年」と「20年後に同調圧力と再び向き合う中年男性」という、精神的な連続性が重要になる役柄です。身体表現を得意とする森山未來と、繊細な心理描写に定評のある青木柚という組み合わせは、同じ人物の”芯”を保ちながら異なる時代の空気を演じ分けるための配役と見ることができます。
また、堀田真由と酒向芳がそろって出演している点も見逃せません。2人は2023年公開の映画「バカ塗りの娘」で共演しており、同作の監督・鶴岡慧子が本作の演出も手がけています。堀田自身が鶴岡監督との再タッグを喜ぶコメントを寄せていることからも、監督と気心の知れた俳優を軸に座組を固めた可能性がうかがえます。
さらに、松尾諭・鈴木砂羽・石橋凌という、大河ドラマやNHK連続テレビ小説での出演実績が豊富なベテラン勢を脇に配したことで、「戦争が終わっても人は本当に自由になれるのか」という重厚なテーマを、演技力の裏付けとともに描く体制を整えたキャスティングといえそうです。原作が1966年発表の文芸作品であることを踏まえると、初めての映像化にふさわしい実力派中心の座組を組んだ制作陣の意図が読み取れます。
放送情報まとめ
2026年7月時点で発表されているのは、8月8日(土)21:00からのNHK BS・NHK BSP4Kでの放送情報と、上記10人のキャストです。ゲストキャストや追加の相関図情報が発表され次第、本記事も随時更新していきます。

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