『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』の岸本奈津子を演じる水崎綾女の芝居に、見覚えのある緊張感を覚えた人は少なくないはずです。夫の不倫現場を目撃した瞬間、声を上げずに表情だけが固まっていく——あの静かな芝居は、水崎綾女が2004年の芸能界デビューから積み重ねてきた「一筋縄ではいかない女性」の系譜の延長線上にあります。特撮ヒーロー番組の悪役、キャバクラ嬢、謎めいた同居人、コスメブランドの女社長——20年以上にわたって「わかりやすい善人」ではない役を任され続けてきた俳優が、なぜ深夜ドラマの復讐劇でサレ妻を演じることになったのか。グラビアからスタートし、悪役・謎めいた女性・生活者という異なるベクトルの役を行き来しながら、地上波・特撮・世界配信のプラットフォームを横断してきたキャリアは、一見ばらばらに見えて、実はひとつの軸でつながっている。本記事では、水崎綾女の経歴・出演作を時系列で深掘りしながら、その必然性を探ります。『サレタ側の復讐』の全キャスト・相関図は下記の記事にまとめているので、あわせてご覧ください。

水崎綾女とは?兵庫県出身・グラビアから女優への転身
水崎綾女(みさき あやめ)は、1989年4月26日生まれ、兵庫県神戸市出身の女優。身長163cm、血液型B型で、ホリプロに所属している。2004年に開催された「第29回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でヤングサンデー賞を受賞し、芸能界入りを果たした。当時15歳、キャッチコピーは「平成生まれのFカップ」というグラビア寄りの打ち出し方で、デビュー当初はグラビアやバラエティ番組への出演が中心だった。しかし2006年以降は徐々に女優業へと軸足を移していき、10代のうちに演技の現場での経験値を積み上げていくことになる。
グラビアからの出発点
ホリプロタレントスカウトキャラバンは、深田恭子・綾瀬はるか・石原さとみなど数多くの女優を輩出してきた、日本で最も歴史と伝統のあるオーディションのひとつで、水崎綾女もその系譜に連なる形でキャリアをスタートさせた。ただし同じキャラバン出身者の中でも、水崎綾女はグラビアからの脱却に比較的時間をかけたタイプと言える。2007〜2008年放送の特撮ドラマ『キューティーハニー THE LIVE』では早乙女ミキ役で出演し、特撮ファン層に名前を知られる存在になった。そして2008年、映画『俺たちに明日はないッス』で待望の映画初出演を果たす。ここから、グラビアタレントという肩書きよりも「女優・水崎綾女」という認識が少しずつ広がっていった。
女優としての本格始動
2010年代に入ると、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』への出演を皮切りに、映画『パレード』『マイ・バック・ページ』『アベックパンチ』(ヒロイン)など、話題作への出演が続く。特に『アベックパンチ』では単独のヒロインという大役を任され、グラビア出身の新人女優という枠組みを超えて評価される足がかりを作った。この時期の水崎綾女は、まだ突出した代表作こそなかったものの、映画・ドラマ・特撮という複数のジャンルに顔を出しながら地道に経験を重ねており、後にオーディションで映画初主演を勝ち取る土台を作っていた時期と言える。
水崎綾女 出演作・代表作リスト【映画・ドラマ】
水崎綾女の出演作は、映画・連続ドラマ・特撮シリーズと多岐にわたる。ここでは代表作・話題作を中心に、年代順に整理した。
映画代表作(2008〜2025)
| 年 | 作品名 | 役名 | 受賞・話題ポイント | 配信 |
|---|---|---|---|---|
| 2008 | 『俺たちに明日はないッス』 | — | 映画初出演 | — |
| 2011 | 『マイ・バック・ページ』 | — | 妻夫木聡・松山ケンイチ共演の1970年代を描いた社会派作品 | — |
| 2011 | 『アベックパンチ』 | ヒロイン | 単独ヒロインを務めた初期の代表作 | — |
| 2012 | 『ユダ -Judas-』 | 絵里香 | 映画初主演。約3000人のオーディションを勝ち抜いて抜擢 | Apple TV |
| 2015 | 『進撃の巨人』(実写2部作) | ヒアナ | 実写版オリジナルキャラクター。「勇猛なる母性」というキャッチコピー | — |
| 2016 | 『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』 | — | コミック実写化シリーズ第2弾 | — |
| 2017 | 『光』 | 尾崎美佐子(ヒロイン) | 河瀨直美監督作。第70回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル賞受賞 | — |
| 2019 | 『洗骨』 | 新城優子(長女) | お笑いコンビ「ガレッジセール」ゴリ(照屋年之)監督・沖縄の洗骨の風習を描く | — |
| 2021 | 『明日の食卓』 | 竹内かおり | 三人の「かおり」を軸にした群像サスペンス | — |
| 2024 | 『シティーハンター』 | 瀬田月乃 | Netflix実写映画。コスメブランド社長役 | Netflix |
| 2025 | 『長崎-閃光の影で-』 | 川西トキ子 | 長崎を舞台にした作品 | — |
テレビドラマ・特撮代表作(2007〜2026)
| 年 | 作品名 | 役名 | 役柄 | 配信 |
|---|---|---|---|---|
| 2007〜08 | 『キューティーハニー THE LIVE』 | 早乙女ミキ | 特撮ヒロインシリーズ | — |
| 2010 | NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』 | — | 朝ドラ出演 | NHKオンデマンド |
| 2012〜13 | 『特命戦隊ゴーバスターズ』 | エスケイプ | ヴァグラス女幹部。冷酷さと「パパ」と慕う幹部メサイアへの強い忠誠心を併せ持つ悪役 | — |
| 2015 | 『逃げる女』(NHK土曜ドラマ) | — | レギュラー出演 | NHKオンデマンド |
| 2018 | 『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』 | エスケイプ | ゴーバスターズのクロスオーバー登場 | — |
| 2020 | 『今際の国のアリス』 | 紫吹小織(シブキ) | Netflixオリジナル。「今際の国」のルールを主人公に説明する謎めいた女性 | Netflix |
| 2021 | 『最愛』(TBS) | — | 連続ドラマ出演 | — |
| 2026 | 『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』(テレビ東京) | 岸本奈津子 | 主演・スーパーのパート主婦から復讐者へ | — |
キャリアの転機
- 転機1(2004年・15歳):「第29回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でヤングサンデー賞を受賞し芸能界デビュー
- 転機2(2008年・19歳):映画『俺たちに明日はないッス』で映画初出演。グラビアタレントから女優への移行が本格化
- 転機3(2012年・23歳):『ユダ -Judas-』で約3000人のオーディションを勝ち抜き映画初主演。同年『特命戦隊ゴーバスターズ』のエスケイプ役で悪役としての評価を確立
- 転機4(2017年・28歳):河瀨直美監督『光』のヒロインに抜擢され、カンヌ国際映画祭でエキュメニカル賞受賞という国際的な評価に触れる
- 転機5(2020〜2024年):Netflixオリジナル『今際の国のアリス』『シティーハンター』と、世界配信作品への出演が続く
- 転機6(2026年・36歳):テレビ東京『サレタ側の復讐』で連続ドラマ初の主演格。デビューから22年、映画初主演から14年を経ての到達点
代表作を深掘り——水崎綾女を知るならこの5本
水崎綾女のフィルモグラフィーは幅が広く、初めて名前を知った人はどこから観ればいいか迷いやすい。ここでは、俳優としての振れ幅がわかる5本を選んで掘り下げる。
映画初主演で観たい人——『ユダ -Judas-』
元カリスマキャバクラ嬢・立花胡桃の自伝小説を映画化した本作で、水崎綾女は約3000人のオーディションを勝ち抜き、映画初主演を果たした。高校生で妊娠した主人公が歌舞伎町のキャバクラ嬢として這い上がっていく19歳から8年間を描く物語で、水崎綾女自身も「少しでも見る人の心に刺さってくれれば」と当時のインタビューで語っている。まだ20代前半だった水崎綾女が、伝説のキャバ嬢という等身大とは言えない役に体当たりで挑んだ1本で、以降のキャリアで繰り返される「一筋縄ではいかない女性」路線の原点と言える作品だ。
特撮ファンに刺さる悪役——『特命戦隊ゴーバスターズ』エスケイプ
スーパー戦隊シリーズの悪の組織「ヴァグラス」の女幹部エスケイプは、水崎綾女の特撮キャリアを代表する役だ。支配者メサイアが生み出したアンドロイドという設定で、人間を苦しめることを最優先に考える残酷さを持ちながら、メサイアを「パパ」と呼び甘えるように慕う——という矛盾を抱えたキャラクターを演じ切った。同僚幹部エンターとの確執や、ブルーバスター・岩崎リュウジをライバル視する戦闘的な性格描写もあり、単なる「悪の女幹部」のテンプレートに収まらない造形になっている。2018年の映画『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』でも同役で再登場しており、特撮ファンからの支持の厚さがうかがえる。
河瀨直美監督作で観たい人——『光』
視覚障がい者のための映画音声ガイドを制作する尾崎美佐子を演じた本作は、水崎綾女のキャリアの中でも最も静かで内省的な役どころだ。弱視のカメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出会い、彼が視力を失っていく過程を間近で見つめながら変化していく美佐子を、抑制の効いた芝居で作り上げている。『ユダ』のカリスマキャバ嬢とは対照的な役柄だが、本作は2017年の第70回カンヌ国際映画祭に正式出品され、エキュメニカル賞を受賞。水崎綾女自身にとっても、演技の幅を国際的な舞台で証明した一本になった。
Netflixで観たい人——『今際の国のアリス』シブキ
世界的ヒットとなったNetflixオリジナルシリーズで、水崎綾女は紫吹小織(シブキ)役を演じている。生死をかけた「げぇむ」が支配する異世界に迷い込んだ主人公たちの前に現れ、この世界のルールを説明する重要な役どころだが、味方なのか、何を目的としているのかがすぐには判然としない、掴みどころのない距離感の芝居が持ち味だ。初登場回を見返すと、主人公たちを助けるでも突き放すでもない絶妙な温度感で会話を進めており、単なる説明役に留まらない存在感を残している。世界配信作品ということもあり、水崎綾女の名前が国内外の視聴者に広く届いた作品でもある。
なお『洗骨』の役作りについて、水崎綾女は撮影期間中、妊婦役の新城優子のために作られたシリコン製のお腹を常時着用し、食堂やショッピングに出かける際もつけたまま生活していたと地元メディアの取材で明かしている。この徹底した役作りを通じて、自身の家族について改めて意識するようになったといい、沖縄の「洗骨」という風習についても「神秘的で素敵」だと感じるようになったと振り返っている。地に足のついた生活者の役を演じる際、水崎綾女がどこまで役に寄り添おうとするタイプかが伝わるエピソードだ。
最新作で観たい人——『サレタ側の復讐』岸本奈津子
2026年放送のテレビ東京「水ドラ25」枠『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』では、スーパーのパート主婦・岸本奈津子役で、連続ドラマとして初めて主演格を担っている。夫・義隆からのモラハラに耐えてきた奈津子が、夫の不倫現場を目撃したことをきっかけに、篠田麻里子演じる遠藤佳乃、矢吹奈子演じる早乙女麗奈と「復讐同盟」を結成していく物語だ。特別な財力も社会的地位も持たない「最も普通の主婦」という設定は、視聴者が最も感情移入しやすい入口として設計されており、水崎綾女がこれまで演じてきた「一筋縄ではいかない女性」の系譜の中でも、被害者の側からスタートする珍しいタイプの役になっている。
水崎綾女の役柄の傾向——「一筋縄ではいかない女性」を演じ続けてきた
水崎綾女の出演作を並べて気づくのは、単純な「いい人」役がほとんどないという点だ。『ユダ』の絵里香は歌舞伎町でのし上がるキャバクラ嬢、『特命戦隊ゴーバスターズ』のエスケイプは「パパ」と慕う幹部メサイアへの歪んだ忠誠心を抱く悪役、『今際の国のアリス』のシブキは主人公たちにゲームのルールを突きつける得体の知れない女性、『シティーハンター』の瀬田月乃はコスメブランドを率いる経営者としてストーリーの陰の部分を担う役どころだった。いずれも、優しさや正しさだけでは説明のつかない、複雑な内面を抱えた女性という共通項が浮かび上がる。
『今際の国のアリス』のシブキが初登場する回を見返すと、主人公たちを助けるでも突き放すでもない、どちらとも取れない距離感の芝居が印象に残る。あの掴みどころのなさは、単なる謎キャラの記号的な演技ではなく、水崎綾女自身が積み上げてきた「善悪の境界線上に立つ女性」という役柄の蓄積があってこそ成立していたのではないかと見ている。
この系譜を踏まえると、『サレタ側の復讐』の岸本奈津子はやや毛色が異なる。夫からモラハラを受けながら耐えてきた「最も普通の主婦」という設定で、水崎綾女のキャリアの中では珍しく被害者としての出発点を持つ役だ。ただし、夫の不倫を目撃した瞬間から復讐同盟のメンバーへと反転していく構造は、これまで演じてきた「一筋縄ではいかない女性」の系譜に、耐える側から仕掛ける側へ回る新しい変化球が加わったと捉えられる。第1話で表情だけが固まっていく芝居を見たとき、ここから同盟のメンバーとして踏み出していく振れ幅の大きさに、素直に続きが気になった。
生活者としての説得力——『洗骨』新城優子
一方で、水崎綾女には「悪役・謎めいた女性」とは別のもう一つの軸がある。2019年の映画『洗骨』で演じた新城優子は、沖縄・粟国島の「洗骨」という風習を通して家族の再生を描く物語の長女役だ。名古屋で美容師として働き、4年ぶりに故郷へ戻ってくるという設定で、派手さのない生活者としてのリアリティが求められる役どころだった。悪役やミステリアスな女性を演じるときの水崎綾女とはまったく違う、地に足のついた芝居ができることを証明した一本であり、この生活感の表現力が『サレタ側の復讐』の岸本奈津子という「普通の主婦」役にもそのまま生きているのではないかと感じている。2021年の映画『明日の食卓』でも、竹内かおりという母親役を演じており、群像サスペンスの中でひとりの生活者としての顔を成立させる芝居を重ねてきた点は、岸本奈津子というパート主婦役への布石として振り返ることができる。
『サレタ側の復讐』岸本奈津子とキャリアの接続
『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』で水崎綾女が演じる岸本奈津子は、スーパーでパートとして働く主婦。夫・義隆のモラハラと不倫に耐えてきたが、決定的な瞬間を目撃したことで、篠田麻里子演じる遠藤佳乃、矢吹奈子演じる早乙女麗奈と「復讐同盟」を結成する。三人の妻の中でも特別な財力や社会的地位を持たない「最も普通の主婦」という立ち位置は、視聴者が最も感情移入しやすい入口として設計されているようだ。
水崎綾女がこの役に選ばれた背景には、『洗骨』の新城優子で見せた生活者としてのリアリティと、『特命戦隊ゴーバスターズ』『今際の国のアリス』で培った一筋縄ではいかない女性を演じる説得力の両方が求められたのではないかと筆者は見ている。耐える日常から復讐へ踏み出す落差を、大げさな芝居ではなく生活感の中で滲ませられるかどうかが、岸本奈津子という役の説得力を左右しそうだ。今後の話数では、パート主婦としての日常芝居と、同盟の一員として標的を追い詰める芝居の切り替えが、水崎綾女の見せ場になっていくことを期待している。
出身地・監督との結びつきから見る水崎綾女の軌跡
水崎綾女は兵庫県神戸市の出身だが、出演作を振り返ると特定の地域を舞台にした作品との縁が目立つ。沖縄・粟国島の風習を描いた『洗骨』では長女・新城優子を演じ、2025年の『長崎-閃光の影で-』では長崎を舞台にした川西トキ子を演じている。生まれ育った関西とは異なる土地の物語に飛び込み、その土地の生活者としての顔を作ってきた点は、水崎綾女のフィルモグラフィーの中でも見過ごされがちな軸だ。
監督との関係では、河瀨直美監督の『光』でヒロインに抜擢されたことが大きな転機になった。奈良を拠点に、土地に根差した映画作りを続けてきた河瀨直美監督が水崎綾女を選んだ背景には、地域や生活に根差した役を違和感なく成立させる芝居への評価があったのではないかと推測している。『洗骨』のゴリ(照屋年之)監督も沖縄出身であり、その土地の出身者が撮る「その土地の物語」に、外部から入り込んで生活者の顔を作るという役回りを、水崎綾女は複数の監督から任され続けてきたように見える。この「よそ者としての生活者」を演じる力は、パート主婦・岸本奈津子という設定にも通じるところがありそうだ。
水崎綾女の演技の評判——「謎めいた女性」への反応
水崎綾女の演技に対する評判は、作品によって振れ幅が大きい。2020年に配信が始まった『今際の国のアリス』では、シブキ役の登場が話題になり、「美しい」「気になる」といった反応がエンタメメディアで相次いで取り上げられた。主人公たちを助けるのか突き放すのか判然としない距離感の芝居が、視聴者の関心を引きつけた形だ。一方、2019年の『洗骨』では、奥田瑛二・筒井道隆と親子役を演じたことについて、水崎綾女自身が地元メディアの取材に応じ、沖縄の風習と向き合った撮影を振り返っている。派手な役だけでなく、こうした生活に根差した役でも取材が組まれるあたり、俳優としての評価が一面的でないことがうかがえる。
得意な役柄——「善悪の境界に立つ女性」
水崎綾女が繰り返し評価されてきたのは、「悪役でも被害者でもない、その中間に立つ女性」を違和感なく成立させる芝居だ。『特命戦隊ゴーバスターズ』のエスケイプのように、明確な「敵」でありながら情に厚い一面を見せる役や、『今際の国のアリス』のシブキのように敵とも味方とも取れない役が、その代表例と言える。特撮という子供向け作品でも、Netflixという世界配信作品でも、同じ資質が評価されている点は興味深い。
水崎綾女の人柄・素顔——特技はアクションと歌唱
水崎綾女の趣味は、歌うこと・麻雀・百人一首・サバイバルゲーム・キャンプと幅広い。特技にはアクションと歌唱を挙げており、英語も会話ができるレベルで、イギリス英語・アメリカ英語のどちらにも対応できるという。特撮ヒーロー番組の悪役から、キャバクラ嬢、サスペンスドラマの主婦まで振れ幅の大きい役を演じ分けられる背景には、こうした身体性と語学力を含めた多才さが土台にあるのではないかと見ている。
水崎綾女の今後の出演予定・最新情報
2026年7月時点で公開されている出演情報としては、テレビ東京「水ドラ25」枠『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』で岸本奈津子役として出演中であることが最新の情報だ。連続ドラマでの主演格という意味では、これまでのキャリアの中でも節目となる出演であり、放送終了後の評価が今後のキャリアにどう影響するかが注目される。最新の出演情報は、ホリプロ公式サイトの本人ページで随時更新されている。
配信時代の水崎綾女の現在地
2020年のNetflixオリジナル『今際の国のアリス』、2024年のNetflix実写映画『シティーハンター』と、水崎綾女の出演作は近年、世界配信のプラットフォームに軸足を広げている。『今際の国のアリス』は世界的な人気シリーズとなり、シブキ役の水崎綾女も国内外の視聴者の目に触れる機会が増えた。『シティーハンター』でも、コスメブランド社長という物語の鍵を握る役どころを任されている。
そして2026年、テレビ東京の深夜ドラマ枠「水ドラ25」で放送される『サレタ側の復讐』では、初めて連続ドラマの主演格として名を連ねている。グラビアデビューから約22年、映画初主演の『ユダ』から数えても14年という時間をかけて、悪役・謎めいた女性・生活者としての顔を演じ分けてきた蓄積が、深夜ドラマの主演という形で結実しつつある段階だと見ている。地上波の連ドラ主演と世界配信作品への出演を両輪で担う俳優として、今後どちらの軸を伸ばしていくのかが注目される。個人的には、Netflixで見せた掴みどころのなさと、『洗骨』で見せた生活感を両立させる俳優として、今後は国内配信オリジナル作品の主演にも挑戦してほしいと期待している。
水崎綾女のジャンル横断力——特撮からNHK、Netflixまで
水崎綾女のキャリアを俯瞰して目を引くのは、ジャンルの横断幅の広さだ。子供向け特撮の『特命戦隊ゴーバスターズ』、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』、NHK土曜ドラマ『逃げる女』、TBSの連続ドラマ『最愛』、そして世界配信のNetflixオリジナル『今際の国のアリス』『シティーハンター』——視聴者層もプラットフォームもまったく異なる作品を行き来しながらキャリアを重ねてきた。同世代の女優の中には特定のジャンルに軸足を固定するケースも多い中、水崎綾女は特撮・地上波・配信をまたいで需要され続けてきたタイプと言える。
この横断力は、テレビ東京の深夜ドラマ枠という、地上波キー局の中でも独自の作家性が強い枠に主演として起用されたこととも無関係ではないだろう。「水ドラ25」は原作漫画の過激な設定を深夜という時間帯の自由度を生かして映像化する枠として知られており、特撮からNetflixまでを経験してきた水崎綾女の振れ幅が、この枠の作家性と噛み合ったキャスティングだったのではないかと筆者は見ている。
『サレタ側の復讐』の座組を見渡すと、同盟を結ぶ妻役には篠田麻里子(元AKB48)・矢吹奈子(元HKT48・AKB48)というアイドルグループ出身の共演者が並び、夫役にも二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)・髙松アロハ(超特急)とグループ活動を経てきたキャストが揃う。その中で水崎綾女は、アイドルグループを経由せず、グラビアからオーディションを重ねて主演の座を勝ち取ってきた俳優という点で経歴の毛色が異なる。同じ「サレ妻」という枠組みでも、それぞれが背負ってきたキャリアの文脈が違う分、演じ方の質感にも違いが出てくるはずで、その対比も本作を見る上でのひとつの視点になりそうだ。
水崎綾女に関するよくある質問
水崎綾女の出身地はどこ?
水崎綾女の出身地は兵庫県神戸市。1989年4月26日生まれで、2026年時点で37歳になる。
水崎綾女の所属事務所はどこ?
水崎綾女はホリプロに所属している。2004年の「第29回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でヤングサンデー賞を受賞し、芸能界入りした。
水崎綾女の映画初主演作は?
2012年公開の『ユダ -Judas-』が映画初主演作。約3000人のオーディションを勝ち抜いて絵里香役を演じた。
水崎綾女は特撮作品に出ている?
2012〜2013年放送のスーパー戦隊シリーズ『特命戦隊ゴーバスターズ』で、悪の組織「ヴァグラス」の女幹部エスケイプ役を演じている。2018年の映画『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』でも同役で再登場した。
水崎綾女の『今際の国のアリス』での役は?
Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』では、紫吹小織(シブキ)役を演じている。主人公が「今際の国」に迷い込んだ際、この世界のルールを説明する重要な役どころだ。
水崎綾女の『サレタ側の復讐』での役は?
テレビ東京「水ドラ25」枠『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』では、岸本奈津子役で主演を務めている。スーパーのパート主婦で、夫のモラハラと不倫に直面したことから復讐同盟に加わる役どころだ。
記事の要点まとめ
- 水崎綾女は1989年4月26日生まれ・兵庫県神戸市出身・ホリプロ所属。2004年にホリプロタレントスカウトキャラバンでデビューし、2006年以降に女優業へ軸足を移した
- 2012年『ユダ -Judas-』で約3000人のオーディションを勝ち抜き映画初主演、同年『特命戦隊ゴーバスターズ』のエスケイプ役で悪役としての評価を確立
- 2017年、河瀨直美監督『光』のヒロインに抜擢。同作は第70回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル賞を受賞
- 2019年『洗骨』では沖縄を舞台にした生活者役、2020年Netflix『今際の国のアリス』、2024年Netflix『シティーハンター』と世界配信作品への出演が続く
- 役柄の傾向は「一筋縄ではいかない女性」。悪役・謎めいた女性・生活者を演じ分けてきた系譜の上に、2026年『サレタ側の復讐』岸本奈津子という初の連ドラ主演格が位置づけられる
※本記事は2026年7月時点で確認できる公開情報をもとに作成しました。出演情報・配信状況は変更される場合があります。

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