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『雨のエトランゼ』キャスト相関図|井筒しま初主演×東出昌大

※本記事は制作発表時点の情報です。追加キャスト発表・公開に合わせて更新します。石井隆が生前に遺した”幻の脚本”を城定秀夫監督が映画化した『雨のエトランゼ』が、2026年12月4日にテアトル新宿ほかで公開されます。井筒しまが本作で初主演を務め、東出昌大・毎熊克哉が共演。この記事では、2026年7月30日時点で発表されている全3人のキャストと役どころを相関図とともに整理し、キャスティングの狙いを考察します。

目次

雨のエトランゼ の作品情報

項目 内容
原作・脚本 石井隆(2022年逝去・遺稿となった未映像化脚本)
監督 城定秀夫
公開日 2026年12月4日(金)
上映館 テアトル新宿ほか全国順次公開
配給 NAKACHIKA
制作プロダクション ファム・ファタル
製作幹事 クロックワークス
上映時間・レーティング 90分・R15+

雨のエトランゼ の全キャストと役どころ

2026年7月30日時点で公式に発表されているのは、井筒しま・東出昌大・毎熊克哉の3人です。90分の心理サスペンス的な人間ドラマという作品の性質上、もともと登場人物を絞った座組と見られますが、追加キャストが発表され次第この一覧に追記します。

役名 俳優名 役どころ
名美(初主演) 井筒しま 絶え間ない雨の日に現れる、過去の愛に傷つき彷徨う女性
村木 東出昌大 サブカル誌の編集長。名美と関わる2人の男の1人
川島 毎熊克哉 カメラマン。名美と関わる2人の男のもう1人

※2026年7月30日時点の公式発表ベース。追加キャスト発表待ちの枠については、推測でのキャスト当てはめは行いません。

名美・村木・川島――3人の相関図

本作の相関図は、名美(井筒しま)を中心に、村木(東出昌大)と川島(毎熊克哉)という2人の男が関わる構図です。名美は原作者・石井隆の作品に繰り返し登場してきた運命の女で、公式には「天使とも悪魔とも、あるいは無自覚な地獄への案内人ともいえる」存在と説明されています。村木はサブカル誌の編集長、川島はカメラマンという設定で、それぞれ異なる立場から名美と関わっていく構図になっている点が本作の相関図の軸です。

関係 設定
名美 ↔ 村木 サブカル誌編集長という社会的な立場から名美に関わる
名美 ↔ 川島 カメラマンという「名美を撮る側」の視点から関わる
村木 ↔ 川島 同じ女性・名美を挟んで対比される2人の男

原作者・石井隆と”名美”について

脚本を遺した石井隆は1946年宮城県生まれ。漫画家としてデビューした後、自作漫画『天使のはらわた』が1977年にヒットし、1978年から日活ロマンポルノで映画化されました。1988年には『天使のはらわた 赤い眩暈』で監督デビューし、1992年『死んでもいい』でテサロニキ国際映画祭監督賞、1993年『ヌードの夜』で東京国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞するなど、国内外で高く評価された監督です。1995年の『GONIN』も国際映画祭で評価を集めました。石井は2022年5月22日、75歳でがんのため逝去しています。

“名美”は石井の代表作に繰り返し登場してきたキャラクター名で、『天使のはらわた』シリーズをはじめ複数の作品で異なる女優が演じ継いできました。今回の『雨のエトランゼ』でも名美という名前が使われていることから、石井作品に通底する”運命の女”の系譜に連なる一本と位置づけられそうです。

井筒しま(名美役)

名美を演じる井筒しまは1998年生まれ、千葉県市川市出身。台湾人の母と大阪府出身の父を持ち、理工学部で生命科学を専攻した経歴を持つ女優です。ライブ配信アプリでの活動を経てオーディションでゼストに所属し、本作が初の主演作となります。東出昌大は井筒の演技について「彼女が演技を始めると、なんて事ない会議室が映画世界になった」と評しており、運命の女という難役への抜擢が期待を込めたキャスティングであることがうかがえます。

東出昌大(村木役)

村木を演じる東出昌大は、石井隆監督の遺作『GONINサーガ』(2015年)で主演を務めた経歴があります。同作は石井の代表作『GONIN』(1995年)の20年ぶりの続編で、東出は前作で非業の死を遂げたヤクザの若頭の息子・勇人を演じました。石井作品への出演経験がある俳優として、今回も石井が遺した脚本を映像化する本作に迎えられた形です。

毎熊克哉(川島役)

川島を演じる毎熊克哉は1987年生まれ、広島県出身。初主演作『ケンとカズ』(2016年)で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞・高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞した俳優です。城定秀夫監督作品には『新宿パンチ』(2018年)や『愛なのに』(2022年)など複数出演しており、”城定組の常連”としての起用と見られます。本作の撮影では「石井さんならどう撮ったのかな」と想像しながら演じたと述べています。

キャスティング考察――なぜこの座組になったのか

監督を務める城定秀夫は、2003年『味見したい人妻たち』でデビューして以来100本以上を手がけ”早撮りの城定”の異名を持つ職業監督です。2020年に『アルプススタンドのはしの方』で日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞するなど評価を高め、近年は『悪い夏』『嗤う蟲』といった作品でも注目されています。石井隆と直接の師弟関係にあったわけではないものの、ジャンル映画の現場で実績を積んできた監督が、石井の”幻の脚本”を託されたキャスティングと言えそうです。

本作のキャスティングで目を引くのは、東出昌大・毎熊克哉のいずれも石井隆に縁のある俳優である点です。東出は石井の遺作『GONINサーガ』で主演を務めた経験があり、毎熊は城定秀夫監督作品の常連として複数の現場を共にしてきました。石井が2022年に逝去してから城定監督が”幻の脚本”を映像化するにあたって、石井を直接知る俳優・石井の作風を体現してきた城定組の俳優をそれぞれ配置することで、脚本への敬意を座組そのもので示す狙いがあったのではないかと考えられます。

一方で名美役に抜擢された井筒しまは、本作が初主演というフレッシュな起用です。名美は石井作品に繰り返し登場してきた”運命の女”という難役であり、実績のあるベテラン俳優ではなくオーディションで見出した新人を抜擢した点は、この役に先入観のない新しい名美像を求めたキャスティングという見方ができそうです。東出が井筒の演技を高く評価するコメントを残していることからも、キャリアは浅くとも役にふさわしい説得力を持った俳優と判断されたことがうかがえます。ベテラン2人と初主演の新人という組み合わせによって、”運命の女に翻弄される男たち”という構図に緊張感を持たせる座組になっていると言えそうです。

公開情報まとめ

『雨のエトランゼ』は2026年12月4日(金)よりテアトル新宿ほかで公開予定です。配給はNAKACHIKA、製作幹事はクロックワークスが務めます。上映時間は90分、レーティングはR15+と発表されており、石井隆作品らしい大人向けの人間ドラマになりそうです。現時点で配信情報は発表されていません。今後、追加キャストの発表や予告映像の公開に合わせて、この記事も随時更新していきます。

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この記事を書いた人

ドラマ・映画のキャスティング考察を専門にする編集者。俳優のキャリア軌跡・過去作との連続性・脚本家や演出家の作風・事務所動向を組み合わせて「なぜこの俳優がこの役なのか」を読み解いている。

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